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落ち着いていて、しかもお洒落なジャズボーカルが聴きたければ、チェット・ベイカーあたりがいいんじゃないでしょうか。
チェット・ベイカーはウエスト・コースト派のトランペッターにしてヴォーカリストであります。50年代前期に特に活躍しましたが、麻薬関係で刑務所に入ったり、ホテルの「2階から落ちて」死んだりと、かなり自己破滅的な人生をすごした、ある意味では典型的なジャズマンです(^-^;)。このアルバムは彼が人生を転落する以前の録音で、ヴォーカルもトランペットも両方楽しめるお買得な仕上がりになってます。かなり甘い歌を中心にセレクトしてあるので、一人で聴くにはつらいかもなぁ.....(←自分に言っている)。
数あるチェット・ベイカーのアルバムの中で、初心者向けとしてこれを選んだ理由は、ひとつは名演奏ばかり集めたものであるからなんですが、もうひとつはジャケット写真がかっこいいからです。これはかなり有名な写真で、確かアメリカではGAPのチノパンのCMに使われていました。若い頃のチェットは本当にいい男だ。こんな男がかっこよくトランペットを吹き、母性本能をくすぐるような甘い声で歌うってんだから、一時期(女性を中心に)マイルスをしのぐ人気があったというのもうなずける話です。
それからこのアルバムのタイトル曲はバレンタイン・デーの歌なの?という質問もたまにされますが、違います。バレンタインという、漫画みたいな顔をした女性に捧げた愛の歌で、「あんたの顔は笑っちゃうくらい不細工だけど、でも私は今のあなたが好きだから、変わろうなんて思わないで」という内容です。自分の愛する人にプレゼントする歌としたら、いい歌なんだか、悪い歌なんだか......。
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