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アート・ブレイキーとジャズメッセンジャーズの、そしてハードバップ時代を代表する不朽の名作、「モーニン」(「グ」を言わないところがポイント)。親しみやすいメロディのためか、多くのCMなどに使われています。
ジャズ・メッセンジャーズというバンドは1955年にドラマーのアート・ブレイキーとピアニストのホレス・シルバーが作ったグループです。でもホレスが翌年にはさっさと辞めてしまい、結局ブレイキーのバンドとして再出発します。しかし中心メンバーが辞めてしまったバンドは、どうも演奏がうまいこといかなくなってしまった。そこで彼はそのバンドの立て直しを、サックス奏者で作曲家であるベニー・ゴルソンに依頼しました。ゴルソンはブレイキー以外のメンバーを全員(!)地元フィラデルフィア出身のミュージシャンに変えて(それでも同じバンド名なのね)初めて行ったレコーディングがこのアルバムというわけです。
このアルバムはなんといってもタイトル曲の「モーニン」が素晴らしい。この曲はピアニストのボビー・ティモンズによって書かれた非常にファンキー色の強い曲です。彼は牧師の息子だったので、黒人教会音楽から非常に大きな影響を受けていて、これ以外の彼の曲もかなりファンキーです(このアルバムにはこれしか入っていないけど)。
その他の曲は4曲がゴルソンによって書かれたもので、もう1曲はスタンダード曲です。ゴルソンの曲というのは、そのどれもが独特のロマンティックなメロディを持っていて、総じて「ゴルソン・ハーモニー」なんて呼ばれたりします。ロマンティックな曲じゃファンキーじゃないんじゃないの?と思ったあなた、私もそう思いました。でもティモンズとトランペッターのリー・モーガンという2人のファンキー野郎のせいで、何ともファンキーテイストに仕上がってしまったのでした。
スタンダード曲の「Come Rain or Come Shine」はビル・エバンスの演奏でも有名だったりしますが、ここでは思いっ切りファンキーです。まるで別の曲のようです。その辺がジャズの面白いところですね。
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