「ラテン風味・BNバージョン」特集

 Bossa Nova Soul Samba / Ike Quebec
アルバム名   Bossa Nova Soul Samba
アーティスト   Ike Quebec
製作年   1962
レーベル   Blue Note
レコード番号   TOCJ-9031

 最近の私はラテンジャズをよく聴いているために、このコーナーもラテン寄りなアルバムばかり紹介していて、ハードバップが聴きたい人のニーズにこたえてなくて申し訳ないな、とか思っていますが、でも結局今回もラテンテイストなアルバムを紹介することになってしまいました。ジコチューなんで、ということでご容赦下さい

 でもアイク・ケベックのこのアルバムは、タイトル通り『ボサノバ+ソウル』といった感じでかなり黒い音に仕上がっています。他のボサノバのアルバムと違って、ブルージーな哀愁が漂っていて渋いボサノバが聴きたい人にはまさにうってつけです。ブラジル発のボサノバをニューヨークの黒人が料理するとこんなテイストになるんだよ、という素晴らしい例だと思います。ちなみにこのアルバムはアイク・ケベックの遺作に当たるのですが、このアルバムにはそんな陰は微塵も感じられません。

 このアルバムはもう一つ、ジャケットを私のお気に入りだったりします。リード・マイルスらしい、シンプルな格好良さですよね。ちなみにこのジャケットに写っている女性は、のちにアルフレッド・ライオン(ブルーノートの設立者)の奥さんになるルースさんです。きれいな人ですね。って音楽の話を差し置いてビジュアルの話をしたがるのは止めようよ、俺。



 The Latin Bit / Grant Green
アルバム名   The Latin Bit
アーティスト   Grant Green
製作年   1962
レーベル   Blue Note
レコード番号   TOCJ-9074

 今回の特集は、ラテンジャズの中でもブルーノート・レーベルのものを2枚選んでみました。というわけで、今度は同じ年に吹き込まれたグラント・グリーンの名アルバムを紹介します。

 グラント・グリーンはコテコテ・サウンド系のギタリストなんですが、ここではラテン音楽とギター・サウンドを見事に融合させています。収録されている曲が『マンボ・イン』(私がオススメしている横山達治さんの得意レパートリーでもあります)や『ベサメ・ムーチョ』といった、非常に有名なものばかりというのも初心者にはありがたいところです。上のアイク・ケベックのアルバムと比べてもノリは格段に良く、踊りたい願望が強い人にはこちらのアルバムの方がオススメできます。

 今回紹介した2枚のアルバムには、私の大好きなウィリー・ボボというパーカッショニストが参加しています。といってもこれらのアルバムではドラムスを担当しているんですが、彼の作るビートはやっぱりかっこいいなあ、と2枚のアルバムを聴きながら思いました。いつか彼のリーダーアルバムも紹介するつもりなので、お楽しみに。