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カサンドラ・ウィルソンの数あるアルバムの中でも、最高傑作に挙げられることも多い作品が、この『ニュー・ムーン・ドーター』です。私もカサンドラのアルバムは何枚か持っていますが、そしてどれも本当に素晴らしいですが、これと『トラベリング・マイルス』の2枚は、神懸かっていると思えるほどよくできています。聴きやすさという点でもそんなに悪くないですし、カサンドラを聴いたことがないという人は、この辺から入門してもらうといいんじゃないかと思います。
このアルバムで取り上げている曲は、彼女の自作やスタンダードに加え、さまざまなポップスが含まれています。U2とか、モンキーズとか、ニール・ヤングとか。しかしどの曲も、どの一部分を取り出しても見事なまでの「カサンドラ・テイスト」で、聴くものをとにかく圧倒します。この独特の低い声、そして情感のこもった歌い方。もうたまらんですね。解説を書いているピーター・バラカンさんもアルバムの最初から最後まで鳥肌立てながら聴いたとのことですが、それは決して誇張じゃないと個人的には思います。
そういえば以前、ブルーノートにカサンドラのライブを観に、以前の会社の同僚(男性1人と女性1人)と出掛けたのですが、それを大学時代の知り合いに目撃され、しかしそれが「私が女性と二人でライブを観ていた」という話に変化して、明くる日に別の友人から「デートしてるんじゃねえよ」と冷やかされたことがありました。デートぐらいしたっていいだろ、と実際には(残念ながら)デートではなかった私は思ったりもしましたが、それよりも人の噂ってこういうカタチで広まっていくのか!とかなりびっくりしました。東京って意外に狭いね。不倫している人達は注意した方がいいよ。
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