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シカゴのジャズといえば、初期のルイ・アームストロングなどから推察できる『洗練される前のスウィング系ビッグバンド』みたいなものを想像される方も多いのではないかと思います。今もシカゴに行くとそういう音楽を聴かせてくれるお店がそこそこありますし、またそうした音楽はそれなりに人気も博しているようです。しかしここで取り上げる『シカゴのジャズ』はそうした古いタイプのものではなく、近所にあるデトロイトのクラブ・シーンの影響を受けつつ独自の発展を遂げた新しい音楽のことであり、ジャズを構成するさまざまな要素に新しい解釈を加えて作り出された音楽に焦点を当ててみました。
まずは去年発売になったシカゴ・アンダーグラウンド・トリオの新作『フレイムスロワー』。もともとこのユニットは、コルネット・ベース・ドラムスの3人組から成るバンドだったのですが、前作でゲスト参加していたギターのジェフ・パーカーが今作から正式にメンバーとなり、4人組ながら「トリオ」を名乗るバンドが誕生したようです。ちなみにジェフ・パーカーは下で紹介しているトータスの新しいギタリストでもあり、シカゴ・ジャズ・シーンの重要人物の一人でもあります。というのも、シカゴ・ジャズ・シーンがとても小さいからという理由でもあるんですが。
今回収録されている15曲は、昔ながらの4ビート・ジャズ(っぽいもの)やらフリー(っぽいもの)やらジャズロック(っぽいもの)やらがごちゃごちゃに入り交じり、またアコースティックもエレクトリックも同等に取り入れられています。ジャズという音楽は、歴史的に見ていろんな音楽の「いいとこ取り」をしながら発展してきたものであると私は認識しているんですが、それが前世紀末から新世紀にかけてという時代のフィルターを通すと、こういう音楽が出来上がるのだな、とこのアルバムを聴くとミョーに納得できます。もちろんそこには場所的な影響もあるんでしょうが、こうした音楽がもうちょっと頻繁にメインストリームでも取り上げられるといいのになあ、と若干無念気味に思っていたりします。
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