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ポール・ウェラーが1977年に、最初に率いたバンドのベスト・アルバム。ポール・ウェラーはその後スタイル・カウンシルなどでお洒落系ミュージシャンの筆頭として認知されていくのですが、デビュー当初はこんなパンクな音楽をやっていたのか、とその格差の大きさには改めてびっくりさせられます。特に私は高校生の頃ちょっとだけスタイル・カウンシルにはまり、スタイル・カウンシルからポール・ウェラーに入った人間だったので、初めて聴いたときのショックはそれなりに大きいものでした。
このアルバムには、ジャム時代に発表したシングルA面の曲が全て収録されています。録音年代順に収録されているので、初期の勢いだけで押す演奏から徐々にメロディが洗練された、その後のスタイル・カウンシルに繋がっていくものに変化していく様子がよくわかります。特にホーン・セクションが加わりだした頃から個人的にはかっこいいと感じ始めるのですが、たぶんこの頃からバンドとしてはビミョーな時期に入っていったのではなかろうかと思います。でもバンドの成功とともに音楽が洗練されていくのは、きっと当然のことなのだろうなあ、とも思え、解散に至ったのは当然の帰結だと感じられます。
またもともとがパンクバンドと、当時のイギリスの状況が最悪だったということもあり、非常に社会的なメッセージの強い曲が多く見受けられます。この頃のバンドといえば、ザ・スミスなんかもすごくシニカルで社会派な名曲をたくさん書いていますが、その辺にイギリスの音楽業界のパワーみたいなものを感じます。日本もこれだけ不景気だというのに、社会に訴えかけるような曲がほとんど見受けられず、浜崎のような『紋切り型の自分探しソング』が売れてるっつーところに、聴衆の格差みたいなものを感じずにはいられません。
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