Mule Variations / Tom Waits
アルバム名   Mule Variations
アーティスト   Tom Waits
製作年   1999
レーベル   Epitaph
レコード番号   86547-2(輸入版)

 トム・ウェイツにとって通算20枚目のアルバムとなる「ミュール・バリエーション」。オリジナル・アルバムとしてはなんと7年ぶりとか。久しぶりとはいっても、そこはトム・ウェイツ、今回のアルバムもあのダミ声が冴え渡っています。

 トム・ウェイツは70年代から活躍しているブルースっぽいロックをやるミュージシャンです。このアルバムをはじめ、過去に何作も「名作」と呼ばれるアルバムを発表しているので、多くのロケンロール・リスナーには説明不要ですね。このアルバムは今まで以上にめちゃくちゃやっている感じで、本物のにわとりや犬の声も使われているそうです。重くて聴きごたえがあるんですが、その辺のユーモアが結構楽しいです。

 昔からのトム・ウェイツ・ファンには最近の民族音楽とかをたくさん取り入れたような彼の曲は今一つとの評も立っているようですが、私はにわかトム・ウェイツ・ファン、さらに超がつくほどの半端ロック・リスナーなもんで、いろんな音楽が混ざり合っている曲の方が好きです。特に好きなのはオルタナティブっぽい感じ全開の1曲目「Big in Japan」です。これぞトム・ウェイツ!という訳ではないのですが、なんかそのガラクタっぽい音と強烈なビートがとても心地いいです。もちろん定番のバラードも何曲か収録されていて、そちらももちろん楽しめます。



 Obsession / V.A.
アルバム名   Obsession
アーティスト   Various Artists
製作年   1999
レーベル   Narada
レコード番号   72438-47125-2-5(輸入版)

 ナラダというレーベルから発売されているフラメンコのコンピレーション・アルバム。タイトルが「オブセッション(誘惑)」、サブタイトルには「ニュー・フラメンコ・ロマンス」などと書いてあるところからしても、ラブラブなカップル向き。私は自宅の6畳間で一人で聴いているが(....哀)。

 もともとこのナラダというレーベルからでるアルバムは、よく言えばソフトで聴きやすい、悪く言えば胸焼けしそうなくらい甘ったるい曲が多いです。これも基本的にはその路線のアルバムです。フラメンコ・ギターと聞いてジプシー・キングスみたいな激しい音楽を想像したあなたにはちょっと向いていないかも。「フラメンコは試してみたいけど、激しいのはちょっと....」と思ったりしているあなたにはマジでぴったりです。

 全12曲収録されていますが、いつもフラメンコを聴かない私は、演奏しているミュージシャンを誰一人知りません。どの曲もギターが中心で(フラメンコだから当然か)、メロディーラインがとても美しいです。その分力強さが足りませんが、そこはほれ、ニュー・フラメンコ・ロマンスだからね。仕方ないっすね。それからジャケット写真の女性はマライア・キャリーにちょっとエキゾチック入れた感じのかなり美しい人です。やっぱりいいなあ、ラテン系の美人は。たまに行く渋谷あたりにいる、違う生き物みたいな若い人達(どうやら女性らしい)を見るのにも飽きたからなあ(ってそんなに見ているわけでもないのだが)。スペインもしくは南米にでも引っ越したいなあ。



 Aliens Ate My Buick / Thomas Dolby
アルバム名   Aliens ate my buick
アーティスト   Thomas Dolby
製作年   1988
レーベル   Manhattan
レコード番号   CP32-5616

 昔、坂本龍一とかと一緒にレコードを作ったこともあるトーマス・ドルビーの3枚目のアルバム。少なくともイギリスではそれなりに売れたように記憶しています。このアルバムはジャケットの写真やタイトルを見てもわかるようにB級SF映画をイメージしている感じで、なかなか笑えます。

 トーマス・ドルビーは1980年代初めからイギリスを中心に活躍しているミュージシャンです。音楽的にはポップなんだけど、今改めて聴いてみるとかなりジャジーな感じもします(このアルバムだと1曲目のベースラインとか3曲目の金管楽器やピアノの入り方とか)。その辺が10年以上たった今でも私が飽きずに聴いていられる原因のひとつかも知れません。

 それから、これはトーマス・ドルビーの曲全てに言えることですが、歌詞がシニカルでとても面白いです。このアルバムも1曲目では「俺は彼女の愛もお金も入らない。欲しいのは彼女のフェラーリのキーだけだ」と歌ってますし、2曲目では「中米の紛争はすぐに解決すると思っているけどパーティーに着ていく洋服をどれにするかという問題は解決できない女の子」("Airhead" というタイトル!)を歌っています。その辺も非常に笑えるのですが、久しぶりに日本語の解説を見たら「時代はハイパー・テクニカラー!」などというコピーが書いてあったのにはもっと笑えました。こういうコピーがかっこよかったんだなぁ、10年前は