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ドン・バイロンは黒人のクラリネット奏者です。最近のジャズでクラリネット奏者というのはほとんどいないのですが、彼のプレイする音楽というのも他ではほとんど聴くことが出来ないような、オリジナルなものです。
というのも、彼は以前(黒人でありながら)ユダヤ人の音楽を演奏するバンドに在籍していたらしく、したがって彼の作る音楽には黒人的な要素とユダヤ的な要素がうまく絡み合っているようなのです。といっても私はこのアルバムを聴いてもどの辺がユダヤっぽいのかよくわかりませんが。そちらの音楽については全然素養もないですし。でもいまどき珍しいクラリネットの音とともに聞こえてくる音楽は、静かなものから激しいものまで、その全てから「俺は一筋縄ではいかないぜ」ってな感じがしてきます。
このアルバムでも最後にクラシックのシューマンの曲が収められていて、それまで激しかったりしたアルバムもクラリネットとピアノで静かに終わっていきます。なんかそれまでの喧噪からひっそりと終わっていくあたりが、小学校の頃の下校の音楽を思い出させました。まあそんなことはどうでもいいんですが。といっても他の曲もそんなにうるさいわけじゃないんですが、聴く度になぜか心がざわざわするような、変わったテイストを持っています。それをどう説明すればいいかわからないんですが、とりあえず「やかましくない前衛ジャズ」という事にしておきます。
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