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ファンキーな演奏で知られるテナー・サックス奏者、ハンク・モブレイがこのアルバム「ディッピン」に吹き込んだ渋めのボサノバといえば「リカード・ボサノバ」です。このアルバムは米国では大してヒットしませんでしたが、日本ではこの「リカード・ボサノバ」のおかげで大ヒットを記録し、彼の日本での人気を決定づけたのでした。
なぜ日本でしか人気が出なかったのか、私にはよくわかりませんが、確かに日本のジャズファンが好む「シンプルで覚えやすいメロディ」「ブルージーでアーシーな演奏」といった要素はきちんと押さえていると思います。というかそれってアメリカ人も好きだと思ってたんだけど、違うの?この曲、ノリもすごくいいし、アメリカ人も絶対好きだと思うけどなあ。まあそれはともかく、日本ではこの曲は「ジャズ喫茶人気御三家」の1つだったとか。その表現自体に時代の流れを感じさせます。
ボサノバのリズムとファンキーな演奏は意外と相性がいいらしく、この「リカード・ボサノバ」や先に紹介した「ブルー・ボッサ」以外にもファンキー、ブルージー、ソウルフルなプレイで人気のあったミュージシャンがいろんな名アルバムを残しています。ここでは紹介できませんでしたが、こうしたジャズっぽいボサノバ(しかも黒い感じがするやつ)が好きな人は、アイク・ケベックの「ボサノバ・ソウル・サンバ」やラムゼイ・ルイスの「ボサノバ」、ミルト・ジャクソンの「ジャズ・ン・サンバ」なども是非お試し下さい。ブルージーなボサノバは、普通のボサノバとはまた違った魅力があって、特に一癖ありそうな人にはとてもいいと思います。
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