その2
その1からの続きです。
村田さんはスウィングジャーナルの編集長だそうで、ここでは彼の考える「押さえておきたいミュージシャンとその人のアルバム」が紹介されています。とはいっても100人も紹介しているので、とてもすべてのアルバムは買いきれません。私はCDを聴いて「いいな」と思った人についてこの本で略歴を調べたり、そのミュージシャンのアルバムで次に買うものの参考にしたりしています。
マイルスやコルトレーンといったジャズの巨匠20人のディスコグラフィー。ジャズは(特に昔のものは)1年に何作ものアルバムが作られるので、ディスコグラフィーは膨大なものになります。マイルスなんてリーダー作だけで160枚!サイドマンとしての作品を含めると何千枚というアルバム・テープの数らしいのですが、それを端から集めるコレクターもいたりして、ジャズマニアの世界は恐ろしく深いということがわかる本です。
ビル・クロウという人はスタン・ゲッツやジェリー・マリガンのバンドでベース奏者として活躍していた人です。サブタイトルにもある通りいわゆる回想録で、ジャズ界の大物の「意外な真実」(手垢付きすぎな言葉だね)が書いてあったりします。村上春樹の翻訳も読みやすく、和田誠の絵もいいので、非常にお買得な1冊です。
後藤さんというのは四谷のジャズ喫茶「いーぐる」の店主で、この本はそのお店で10回にわたって行われた「ジャズのさまざまな問題点について検討する連続講演」を基に書き下ろされたものだそうです。いつもただ漠然と、そしてのほほんとジャズを聴いている私には新たな視点だらけの本でした。
講談社現代新書の1冊。発行年が10年以上前なので内容がちょっと古臭くなってしまってはいますが、この本が書かれた80年代後半までのジャズについてはていねいに取り上げられています。ジャズの知識がすごく豊富そうな人が、浅く広く書いているので、まあまあわかりやすいんですが、ちょっと散漫な内容になってしまった印象を持ちました。でも初心者にはそれなりにいい本です。
その3へ続きます。