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みなさんのゴールデンウィークは、どのような予定になっているのでしょうか?私はこういう『どこへ行っても混んでいるとき』はどこにも出掛けないことにしているので、今回も自宅でまったりと過ごします。世間の喧噪なぞどこ吹く風とばかりに、自宅でうまいメシを作って(ちょっと小粋にイタリアンとしゃれこんでおきましょうか)、いつもよりちょっとだけいいワインを開けて(それじゃこれもトスカーナあたりのにしておきましょう)、家族とのんびり会話を楽しむってのも一興ですな。ホントは素敵な女性とのロマンティックなひとときだったらさらにいいのですが、とにかく今回は身近な人達とゆったりとハッピーな夜を過ごすのに最適なナッキン・コールの名作を紹介することにします。
ナッキン・コール(ナット・キング・コールだと英語っぽく聞こえないので却下します)は、1930年代からジャズ・ピアニストとしてシカゴで活動を始め、その後、ジャズ・ピアノ・トリオの先駆けとして注目を集めます。このトリオは偶然生まれたものらしいのですが、その後の名声を決定づけたボーカルも、このトリオ時代にジャズクラブのお客さんにせがまれて仕方なく歌い始めたといわれています。大スターになっちゃう人ってのはこういう運も味方につけることが出来るのねえ、なんてため息混じりに思ったりしちゃいますが、とにかくそういうわけで1940年代にはスターとしての地位を確固たるものにしていたそうです。
この『アフター・ミッドナイト』というアルバムは、第二次大戦後に彼が「映画にも出ちゃうバラード系ポピュラーシンガー」としてさらなる名声を得つつあった1956年に制作されたジャズの作品です。「スウィート・ロレイン」「ルート66」といった彼がピアノ・トリオ時代から得意としていたレパートリーが収録されており、いかにもナッキン・コールらしいお洒落で小粋なジャズ・センスを存分に楽しむことが出来る1枚です。ナッキン・コールといえばボーカルばかりが注目されがちですが、ここで聴くことが出来る彼のピアノも軽やかにスウィングしていて、とても気持ちがいいサウンドです。
ナッキン・コールの音楽というのは、とてもステレオタイプな「一番輝いていた頃のアメリカ」を感じさせてくれる優雅さとゆとりを兼ね備えていて、アメリカ的な気取りのない暖かい気品が楽しめますね。そういう意味ではとっても保守的な香りも漂ってくるのですが、こういう大型連休にほっと一息つくには非常に向いていると思います。また連休といっても仕事で全然遊べないという人も中にはいるでしょうけれど、そんな人もこのCDを聴いて気持ちだけでもゆったりとくつろいでみてはいかがでしょうか。
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