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私の家がある北アルプスの麓では、既に雪が2回ほど降ったりして、なかなか寒い日々を迎えています。空気が冷たくなると、星がきれいに見えるという楽しみもありますが、女性ジャズボーカル(特にブルージーなやつ)がぴったりハマるという楽しみもあります。そんなわけで、今回は『星降る夜のドライブに抜群に似合うアルバム』ということで、アン・バートンのデビュー作を紹介してみることにします。
アン・バートンはアムステルダム出身の・ブルース魂溢れるジャズボーカリストです。若い頃からヨーロッパの米軍相手のジャズクラブを中心に活躍していたようですが、このアルバムでレコードデビューを飾ったのが34歳の時という、かなり遅咲きのミュージシャンといえます。ヨーロッパ出身の白人女性ボーカルというのは(偏見かもしれませんが)軽くてお洒落な感じのものが多いんですが、アン・バートンはもともとジャズに入ったきっかけがビリー・ホリデイということもあり、なかなか深く掘り下げた濃いめのジャズを聴かせてくれます。
このデビュー・アルバムは、バラードのスタンダードを中心に取り上げた初心者にもなかなか聴きやすい1枚です。ハッピーな歌もあるのですが、個人的に心に深く染みるのは「But
Not For Me」とか「You've Changed」といった、失恋や恋の終わりを歌ったものになります。星空を眺めながらアン・バートンの歌うこれらの辛い恋愛の歌を聴いていると、過去のあんなことやこんなことを思い出し、感傷に浸ったり後悔したり自分に失望できたりします。ってそれは多くの人の望むところではないかもしれませんが。それから彼女のブルージーなバラードを支えているバック・ミュージシャンの演奏にも、なかなか光るものがあると思っています。
ということで、また今週も女性ボーカリストの作品を紹介してしまいました。別にいろいろ考えて掲載しているわけじゃないんですが、逆に何も考えずに紹介しているために、冬になると厳しい寒さから解放してくれる(感じがする)女性ボーカルを多めにチョイスしてしまうように思います。テレビの天気予報も、ババシャツ指数なんてのを考えるのも実用的でいいですが、『ほっこり心が温まる女性ジャズボーカル指数』なんてのを発表してくれたら、すっげえ小粋なのにな、と思ったりしています。
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