今週は「えっ、まだこのアルバム紹介してなかったの? あんたこの2年近く何やってたの?」とジャズファンにツッコミを入れられてしまうこと間違いなしの名アルバムを紹介します。まさかこのアルバムを今日まで紹介せずにいたとは、さっき気がついて自分でもかなり驚きました。他にもいっぱいそういうアルバムはあるんだろうけどね、まあぼちぼちと紹介していきますので、今後ともよろしゅう。

 このアルバムは、ピアニストのビル・エバンスがベースのスコット・ラファロとドラムスのポール・モチアンと一緒にリバーサイド・レーベルに吹き込んだ1枚です。『最初の1枚』で紹介している「ワルツ・フォー・デビイ」も全く同じメンツで収録されたもので、その他の2枚とあわせて、ビル・エバンスの『リバーサイド4部作』と言われています。この作品はその中でも最も聴きやすいと私は思っています。というのもシロートさんでも聴いたことがあるスタンダード曲ばかりをセレクトしてあり、曲の長さも短めで、さらっと聴き流してもじっくり聴きこんでも楽しむことが出来るからです。ちなみにこのアルバム、ジャケット写真のビジュアルから『銀行員のビル・エバンス』などと呼ばれたりしています。このダサいキャッチフレーズに日本のジャズファンのセンスの悪さを伺い知ることが出来ますね♪

 などと、全国のジャズファンに撲殺されそうなことをさらっと書いてみたりしましたが、そんなことはどうでもよろしい。問題はビジュアルではなく、その中身なのです(異性についても同様だね)。先ほどスタンダードばかりと書きましたが、そのスタンダードの中でも「枯葉」とか「恋とはなんでしょう」とか「ブルー・イン・グリーン」とか「いつか王子様が」といった超有名な曲ばかりが収録されています。したがってこれは、初心者的にはビル・エバンスという著名なジャズ・ピアニストと彼のキャリアでの最高のトリオによる演奏を楽しめるだけではなく、スタンダード入門としてもこれ以上ないアルバムということが出来る訳です。そういう意味で一粒で2度おいしい、もしくは一石二鳥、さらには一家に一枚、そしてジャズリスナー必聴の一枚と断言しちゃってもいいかも、というアルバムだったりするわけで、要はいいから買って聴きなさいということです。

 ちなみに2/4の週は、都合によりこのコーナーの更新ができません。ご迷惑をおかけするかな、と思ったけど、このアルバムだったらこのまま3ヶ月くらい更新しなくてもいいくらいの名作なので、いいことにしておきます。ということで、なにとぞよろしく。