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最近、ジャズ・ボーカルを好んで聴いています。去年、ビリー・ホリデイとエラ・フィッツジェラルドの魅力に改めて気付かされたことが直接の原因かと推測していますが、そんな気持ちになったのも30歳を迎え、どんどん自分が保守化傾向にあるからかもしれません。自由民主党、万歳!
あと5年くらいはぜひとも森総裁で突っ走って、保守の素晴らしさを国民に訴えていきましょう! ということで、今回はアニタ・オデイの名アルバムを紹介しようと思っています。当然ながらアニタと自民党の間にはなんの関係もありませんので、あしからず。
アニタ・オデイは白人女性ジャズボーカルの頂点に君臨し続けるシンガーです。ジャズの場合、白人シンガーは(あくまで基本的に)黒人シンガーに比べて声量が少ないと私は認識していますが、彼女も例に漏れず、そんなに声量はありません。かなりのハスキーボイスだしね。でも歌うときの情感の込め方や、それを表現するテクニックには他を圧倒するものがあります。奔放に歌っていながらとにかく洗練されていて、アメリカ(とモダン・ジャズ)が一番輝いていた時代を歌で表現しているのがこのアニタ・オデイというシンガーなのかな、なんて考えたりもしています。
1956年の録音されたこのアルバムは、彼女が名スタンダードを熱唱するというまさにタイトル通りの内容になっています。といっても私の知らない曲もいくつかありましたが、内容が素晴らしいのでその辺は無視して話を進めます。このアルバムではノリのいい明るい曲からしっとりしたバラードまで聴くことが出来ますが、彼女の都会的なセンスはハッピーなノリの中でこそ存分に発揮されるように思いました。またバックを務めるオスカー・ピーターソン・カルテットの名演奏も忘れるわけにはいきません。彼の軽快なピアノは、アニタのモダンな軽さと絶妙なハーモニーを醸し出しており、またそこに絡むハーブ・エリスのギターやレイ・ブラウンのベースがこれまた素晴らしい。そういう意味でも買って損のない一枚といえましょう。
アニタ・オデイといえば、ジャズのドキュメンタリー映画として最も有名な『真夏の夜のジャズ』にも出演していて、ものごっつい存在感を示しています。実は私はアニタの動く姿はこの映画でしか見たことがなく、そのせいか彼女に対して「なんか姉御って感じ」という印象を持っています。そしてどこかで似たような感覚を抱いたな、と考えたところ、美空ひばりのイメージに行き着きました。ちょっと違うかもしれないけど、しかし同じ姉御肌でも決して和田アキ子ではないですね。もっとずっと貴婦人っぽい印象もあったからなー。和田アキ子はもっとエラに近い、庶民的なムードがあるかなぁ、という日米の女性実力派ボーカリストに見る雰囲気の違いを考察しつつ、今回はフェードアウトしていきます。さようなら。
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