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昨日、北信濃にある戸隠村まで2時間かけてわざわざ蕎麦を食べに出掛け、その車内でソニー・ロリンスを聴きました。そしてやっぱりロリンスはいいなと思い、今週は彼の作品を紹介しようと思っていたはずなのに、なぜかキース・ジャレットのアルバムを紹介しています。どうしてこんなことになったのかわかりませんが、この週末に妹が「キース・ジャレットっていいね」と言ったから、妹思いの素晴らしい兄としてつい取り上げてしまった、ということにしておきましょう。そんな理由じゃ納得できない、というソニー・ロリンスのファンの方もいらっしゃるかもしれませんが、どうか納得して下さい。
キース・ジャレットは、私自身が知る「現代最高のピアニスト」のひとりです。ジャズとかクラシックとかロックとかいう垣根を取っ払って考えても、とにかくどえれえピアニストであることに間違いありません。とはいっても彼にはピアノを弾きながら唸るという悪癖があり、それが結構邪魔くさく感じることもあるのですが、そういうのを差っ引いても余りある名作を数多く作り出しています。つい数年前まで精神性の病に伏せっていたのですが、ここ2年くらいは復活してまた素晴らしい演奏(と唸り)を聴かせてくれているようです。
今回紹介する「ケルン・コンサート」も、そんな名作のうちの一枚です。これは1975年に西ドイツ(当時)のケルンで録音されたソロ・コンサートをアルバム化したもので、全編通じて即興演奏となっています。全部で4曲収録されており、その全てに地名と演奏年月日という形でタイトルが付けられているのですが、これが恐ろしいほどに美しい旋律で、その純度の高い音楽はほぼ間違いなく聴くものの心を打ちます。確かに全編即興演奏とはいえ、この音楽をジャズと呼んでいいのかは議論が分かれるところかもしれませんが(聴けばわかりますが、いわゆるモダン・ジャズとは全然違います)、そんなカテゴリーなんざどうだっていいと思わせるだけの感動的な内容となっています。
このアルバムは、本当に熱狂的に好きという人が数多くいるようで、あちこちのサイトで紹介されています。だから私のサイトで紹介するのもどうかなあ、などと『真性あまのじゃく』としては思ったりもしましたが、そんなチンケな理由でこの大傑作を紹介しないのもやっぱりまずかろう、と考えたので、紹介しておきます。というか、実は私も紹介したかったのです。紹介したくてたまらなかったのです。だから今日は紹介できてハッピーです。今更この美しくて純粋に感動的なアルバムを紹介するってのも若干気恥ずかしかったりしてますが、それでもやっぱりこの機会にこの作品を知らなかったという人に知ってもらうことが出来たなら、紹介しただけの価値はあったかな、と思ったりもしています。とにかく必聴あるのみ!
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