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私はもともとジャズ以外の音楽も好きな、いわゆる『雑食系』リスナーだったんですが、それにしても最近のオススメは全然モダンジャズを扱っていないということに気がついてしまったので、今回はクールジャズの名盤、ジェリー・マリガンの『ナイト・ライツ』を取り上げてみます。
ジェリー・マリガンは、若いうちから編曲の才能は認められていましたが、マイルス・デイビスの『クールの誕生』というアルバムに参加し、一躍脚光を浴びました。その後、西海岸に移住し、ウェスト・コースト・ジャズの中心人物としてチェット・ベイカーらと一緒に活躍することで、人気を不動のものにしました。
彼が演奏しているバリトン・サックスというのは、サックスの中でも最も音が低いもので、彼が出現する前はハードでヘビーな音を出す楽器として使われていました。しかしジェリー・マリガンの吹くバリトンは何ともソフトで軽やかです。良くも悪くも非常に洗練された、いかにも白人らしいサウンドだと思います。彼はまたアレンジャーとしても優れていて、このアルバムでもショパンの曲をすげえカッコいいジャズに仕上げたりしています。
このアルバムでは、共演者に『抒情派トランペッター』のアート・ファーマー、それからソフトなトーンが魅力のギタリスト、ジム・ホールを迎え、非常に繊細な感じの音楽を演奏しています。タイトル通り、圧倒的に夜の雰囲気が醸し出され、非常にリラックスできます。ゴリゴリのハード・バップももちろん好きですし、賑やかなラテンも大好きですけど、都会の喧噪に疲れた夜などは、こんなアルバムがぴったり来るんじゃないかと思います。タイトルに倣って夜景のきれいなところで聴けば、さらに楽しめることでしょう。隣に愛する人がいればもう言うことなし。というわけで、このアルバムは『デートでちょっといいカッコしてやろう』という軽めの下心を持った人にオススメです。もちろん純粋に音楽だけを愛してやまない私のような下心などとは無縁な人間(←すいませんうそです)にも、このアルバムはオススメです。
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