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2000年、最初に紹介するアルバムはハービー・ハンコックの「インヴェンションズ・アンド・ディメンションズ」です。ちょ〜っとマイナーなアルバムかもしれませんが、かなり気に入っているアルバムです。
ハービ・ハンコックについては、もう何回もこのサイトで紹介しているので詳しくは触れませんが、このアルバムは彼のデビュー3作目で初の「金管楽器抜き」のアルバムです。参加しているミュージシャンはベースのポール・チェンバース、ドラムスとティンバレスのウィリー・ボボ、コンガとボンゴのチワワ・マルチネスといったメンバーとなっています。ウィリー&チワワと聞くと、わかりやすくてノリのいいラテン色が強そうなイメージがありますが、このアルバムはそうでもないです。かなり抽象的な雰囲気の漂う曲が多いな、と思いました。それはきっと知的なハービーの影響が大きいんでしょう。
このアルバムの曲はどれもかっこいいんですが、私が一番気に入っているのは1曲目の「サコタッシュ」です。この曲は6/8拍子なので、典型的なモダンジャズというわけではないんですが、軽いテーマ部分を演奏した後(このテーマ部もめちゃめちゃカッコいいっ!)、ハービーが延々とインプロヴィゼイションを展開していきます。そのテクニックの凄さには思わず聴き惚れてしまいますね。今もこの曲を聴きながらこの紹介文を書いていたんですが、キータッチが全然進まないので、仕方なくCDを一時停止させて書いているほどです(笑)。
その他ではウィリー・ボボの躍動感あふれるティンバレス・ソロが素晴らしい3曲目の「ジャック・ラビット」や、チワワ・マルチネスのコンガにあわせてハービーとポール・チェンバースの美しいメロディが魅力的な「ミモザ」など、とにかく濃い目のいいアルバムに仕上がっていると思います。なんでもこのアルバムは、レコーディング時に軽い打ち合わせをしただけで、曲らしい曲を用意しているわけではないんだそうです。したがって内容は「ピアノのインプロヴィゼイションを徹底的に追及した」ものになっているそうです。半端リスナーの私にはとてもそうは思えないんですが、そう言われて聴くと曲によっては最初と最後のテーマ部分が微妙に違っていたりして、「なるほど、そうなのか」と実感させられます。たぶんそうしたことによると思うんですが、このアルバムでのハービーの演奏は今聴いてもとても新鮮で(録音は1963年)、ハービー・ハンコックの才能に改めてびっくりさせられます。
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