だんだん暖かくなってきて、ボサノバを聴くのにいいシーズンになってきましたね。というわけで今回のオススメは今週、東京でライブが行われるトニーニョ・オルタの最新作。1994年に亡くなった『ボサノバの法王』アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げたアルバムです。

 トニーニョ・オルタはブラジル出身のギタリストです。彼自身が言っているように、ジャズやボサノバだけではなく、さまざまな音楽に影響され、また影響を与えているミュージシャンです。多くのブラジル出身アーティストはもちろん、ジャズミュージシャンとも多数共演しており、さらには小野リサ、矢野顕子、瀬木貴将などといった日本人アーティストとも共演しているそうで、その音楽的な幅の広さがわかります。そんな彼が演奏しているこのアルバムは、他のボサノバのアルバムと比べるとジャズ的な香りが強く感じられます。でもそれはアメリカのジャズミュージシャンの演奏するボサノバともちょっと違って、とても個性的な味わいを発揮しています。

 そんな彼のテイストにあわせ、アメリカ・ブラジル両方の多才なミュージシャン達がこのアルバムに参加しています。まずアコースティック・ベースを担当しているのが、キース・ジャレット・トリオなどでもおなじみのゲイリー・ピーコック、サックスはイエロージャケッツのボブ・ミンツァーで、彼らはアメリカサイドからの参加者です。ブラジルサイドからは、ボーカルはブラジルの歌の女王、ガル・コスタで、ドラムスにはパウロ・ブラガが参加しているという、なかなか豪華な顔ぶれです。

 で、今週行われる彼のライブなんですが、最初はGW中は田舎に帰省するために観に行くことできないな、と思っていました。しかし仕事の関係でGWはずっと東京滞在が決定してしまい、『帰省してウマイもん食べてこよう』という楽しみがなくなってしまった結果、このライブに行くことにしました。それっていいことなのか分かりませんが、当日はライブをきっちり楽しんでこようと思います。でもその前に仕事を終わらせないとなあ。それがちょっと気が重いっす。