前回のこのコーナーの一番最後に『8月中に復活予定』と書きました。しかし実際には出発が2週間以上延期になったということもあり、定期的な更新作業が出来るのは9月も半ばを過ぎてからになりそうです。かといって1ヶ月以上もほったらかしにしておくのも気が引けたので、空いた時間に作っておいたページを更新してちょっとの間、お茶を濁しておくことにしました。

 ということで今回紹介するのはブラジル出身のキーボード奏者、デオダートが1972年に発表したフュージョンの傑作アルバムです。日本語のタイトルは「ツァラトゥストラはかく語りき」です。これはクラシックの作曲家であるシュトラウスが、ドイツの哲学者ニーチェの著作をベースに人類の発展をテーマに書いた曲で、このアルバムにはそのポップ・バージョンが収録されています。などと、なんだかちょっと堅苦しいことを書いていますが、デオダートがアレンジしたこの曲はとてもノリが良くて聴きやすく、当時世界中で大ヒットしたんだそうです。またこの曲は、同様のテーマをモチーフに作られた「2001年宇宙の旅」のテーマ曲にも使われていた(デオダート・バージョンではなかったと思うけど)ので、サブタイトルはその名の通り「2001」です。どの曲かわからないという人も、聴けば必ずわかります。そしてきっと気に入るだろうと思います。

 このアルバムは、それまでスタジオ・ミュージシャンとして活動していたデオダートのアメリカにおけるデビュー作です。ブラジル出身ということもあり、ボサノバ系のミュージシャンのレコーディングに多数参加していたのですが、そこで本作のプロデューサーでもあるクリード・テイラーに見いだされ、全米デビューとなりました。そこでいきなり「2001」の大ヒットを飛ばしたことで一気に注目を浴びるようになったのでした。参加しているミュージシャンもロン・カーター、スタンリー・クラーク、アイアート・モレイラといった一流どころばかりだし、ヒットするのも当然という気もしないでもありません。

 というわけで久しぶりにアルバムを紹介してみたわけですが、タイトルが「プレリュード」(前奏曲)というアルバムを選んだところには、マニラに行って心機一転して生まれ変わる cafe blue をお楽しみに! という意味が込められているわけではないんですが、そう書いておくとそういう気がしてくるので、今、そういうことにしました。新生 cafe blue は更新がいつスタートするかわからないけど、期待は少な目で気長に待ってもらえると、私としては嬉しいです