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1900年代の最終週に聴くジャズとして、そして2000年代に残したいジャズのアルバムの筆頭として、マイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」を選んでみました。私のお気に入りである以上に、ジャズを聴く人だったら一度は聴いておくべきアルバムだと思います。
マイルス・デイビスは1940年代末から「ジャズ界の帝王」として、ジャズの世界にさまざまな変革をもたらしました。クール・ジャズやモード・ジャズ、フュージョンの先駆けとなるトータル・ミュージックなど、彼のクリエイトした音楽を追っていきさえすれば、モダンジャズがほとんどすべて分かってしまう、というのを見ても、「う〜ん、さすが帝王」と唸らざるをえません。
そんな帝王のアルバム群の中においても、どうしてこのアルバムがジャズの歴史的に特に重要かというと、それはこのアルバムでモード奏法が確立されたからに他なりません。モード奏法というのはこちらで少し説明しているので詳しく書きませんが、この奏法により、ジャズは(特に即興演奏の点で)可能性の広がりを手に入れたわけです。そしてそれはジャズをさらに深みのある音楽へと発展させていくことになりました。
またこのアルバムは、マイルスがずっと目指していた「グループとしてのサウンド」の頂点をなす作品としても知られています。参加しているミュージシャンも、モード・ジャズ成立後のジャズ界に強力な影響力を与えることになるジョン・コルトレーンや、ピアノの世界に「インタープレイ」という概念を持ち込んだビル・エバンス、「Somethin'
Else」でのマイルスとの共演でも有名なキャノンボール・アダレイなど、そうそうたるメンバーです。これだけのメンツを集められるのも、強力なリーダーシップを持つマイルスだからこそできるわけで、そしてこれだけのミュージシャンが集まれば「モード」だとか何とかいったムズカしいことをしていても、シロートでも楽しめるアルバムを作れてしまうわけです。すげえぜ。
というわけで、今年最後の「今週のオススメ」を終わりにします。みなさん、よいお年を。
来週は少し更新が遅れるかもしれません。あらかじめご了承下さい。
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