以前、オススメアルバムコーナーで特集を組んだこともある、大好きなトランペッター、リー・モーガンの超ヒット・アルバム。ジャズとしてはスーパー最大級のヒット作で、ビルボード誌の総合ランキングでもかなり上位にランクインしたという話を聞いています。すげえぜ。

 リー・モーガンは1938年にフィラデルフィアで生まれました。幼い頃からトランペットを吹き始め、15歳になる頃には自分のバンドでそのキャリアをスタートさせ、その頃から「神童」として注目を集めていたようです。そして18歳のとき(1956年ですね)に、名門レーベルのブルーノートから初レコーディングにして初リーダー作という形でレコード・デビューします。すごいですね。

 その後もかっこいいリーダー作のアルバムをガシガシと出す一方で、サイドマンとしていろんな人の録音に参加しています。この頃の彼はどれを聴いてもハズレがないくらいに素晴らしいんですが、5年くらい経ったとき、そんな彼を「ドラッグ」という罠が待っていました。彼は1961年にジャズメッセンジャーズ(このバンドはいつか説明します)を独立してからの2年間、故郷のフィラデルフィアで薬抜けの治療に専念した生活を送り、その結果引退同様の生活を余儀なくされました(一部では死亡説が流れていたそうです)。

 しかし治療も終わり、1963年、彼はこの大ヒットアルバム「ザ・サイドワインダー」を引っさげて戻ってきました。ジャズの中のジャンルでいうと「ジャズ・ロック」というやつで、4ビートじゃなくて8ビートなのが特徴的です。なんといっても大人気なのはタイトル曲なんですが、私は2曲めの「Totem Pole」の7分過ぎのトランペット・ソロのインプロビゼーションも大好きです。もー、とにかくかっちょいいっす。バイタルで派手な彼のトランペットの真骨頂が楽しめます。サイドマンとしてサックスのジョー・ヘンダーソンも参加しており、彼のなかなかの熱演も楽しめます