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作編曲家として、バンド・リーダーとして、そしてピアニストとしてジャズの世界に言葉では言い尽くせないほどの功績を残したデューク・エリントン。これは、その中でも特にピアニストとしての彼の偉大さがわかるアルバムです。
デューク・エリントンは1920年代後半から半世紀近くにわたって「デューク・エリントン・ビッグ・バンド」という名門バンドのリーダーをした人です。彼はこのバンドのためにたくさんの曲を作曲しましたが、それらの多くはその後スタンダードとしていろいろなアーティストに演奏されていきました。彼の曲はどれも独創的なメロディを持っていて、「エリントン臭」ともいうべき独特の雰囲気を醸し出しています。有名なのは「イン・ア・センチメンタル・ムード」「キャラバン」「プレリュード・トゥ・ア・キス」など挙げ出したらホントにきりがないのですが、中でも知らない人はいないのでは?と言うのは、やっぱりなんといっても「A列車で行こう」でしょう。実はこの曲はエリントンのバンドでアレンジャーをしていたビリー・ストレイホーンの作曲なのですが、エリントン・バンドの曲として認知されているため、エリントンの曲のように扱われています。ビリーさんも気にしていないみたいだし、まあいいんじゃないでしょうか。
このアルバムは、エリントンとしては珍しいピアノ・トリオでの録音です。ベースはチャールズ・ミンガス、ドラムスはマックス・ローチという、当時としても最高レベルの人達と競演しています。エリントンはこの時60歳を越えているんですが、とてもそうは感じさせないエネルギッシュな演奏をしています。テクニックの素晴らしさもさることながら、曲がすべてオリジナルという点で、ピアノ・トリオといえども「エリントン臭」がしてくるという点で、彼の持つオリジナリティーのすごさにどっぷり浸れます。ビッグ・バンドでのエリントンしか知らない人にも是非ともおすすめしたい一枚です。
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